最近、よく見かけるアンチエイジングという言葉。
以前とは、意味合いも少し違ってきているように感じています。
最初に、アンチエイジングとは何でしょうか?
直訳すれば、抗加齢。日本では長く美容術のように誤解されてきましたが、欧米では老化による病気を抑えるための予防医療として発達してきた歴史があります。
それがここ10年、大きく変わった。単なる予防医療でも美容でもなく、若返ることを積極的に捉え、総合的なアプローチで取り組む医療として確立されてきました。
若返るとは、見た目が若々しくあるのはもちろんですが、たとえば膝が痛くて病院ぐらいしか行けなかった人が、傷みがなくなり、お出かけできるようになったら、若返っていますよね。
でもそれは、従来の投薬や外科治療だけでは根本的な治療になりません。時には再生医療が有効な場合もありますし、せっかく直っても再び悪くならないように運動や食事を含めた生活習慣も改善する必要がある。それが、現代の総合的なアンチエイジング医療です。
実はこうした考え方自体は、医療では最も古いアイデアなんです。医食同源という言葉もそうですし、医学の父と呼ばれる古代ギリシアのヒポクラテスも書いています。
医療の原点のようなアイデアが、
改めて見直されているのは、なぜでしょうか?
一番の理由は、健康状態や医療の〝見える化”です。
現代は、スマホがあれば心拍数や運動量が数値化され、スマートウォッチなら睡眠の質もわかる。専門の医療機関に行けば、指や掌を短時間スキャンするだけで体内のミネラル物質や有害金属の量がある程度測定できます。さらに別の検査では、病気によっては未病の段階で病気になる確率を見える化するのも可能になりました。
たとえばお酒を控えましょう、 三食バランスよく食べましょうと言っても、それが体にいいことはみんなわかっているのに、やりきれないのが人間です。
けれど、病気になる確率まで見える化されたら、自ら進んでライフスタイルを改善するでしょう。また、体内にアルミニウムや石油系物質が多いことがわかったら、アルミ缶やペットボトル飲料は控えるようにもなる。
それが総合的なアンチエイジング医療が有効になった時代の変化だと思いますね。
そして、本日のテーマです。
水は、アンチエイジングとどのように関係しているのでしょう?
いい水、安全な水なくして、アンチエイジングは成り立ちません。
私たちは、飲食をすることで栄養を外から摂るわけですが、吸収された栄養は“血液という川”を通って臓器や隅々の細胞へ届けられます。 あるいは、若返りと強い関係のあるホルモンは、脳から出た指令を臓器や細胞に伝えるメッセンジャーですが、これも血液を通って伝えられていく。
血液のベースは水、水分です。その水に、有害な物質が入っていていいはずがない。
先生がクリニックでもご自宅でも、
シーガルフォーを使われている理由は、
今話された〝いい水・安全な水〟という点でしょうか?
そうです。補足すると、私がシーガルフォーを使うのは、先ほどの見える化とも関係しています。
安全というのは難しい問題で、水はそのままでは安全かどうか目には見えない。しかし、シーガルフォーは、人体に有害なものを取り除くシステムを合理的に説明していますし、そのファクト、エビデンスを多数公開しています。
つまり、安全な水である"プロセスを見える化"している。この点が、信頼できる理由です。
最後に、新型コロナウイルスが危惧される今、
アンチエイジング医療の視点から食の大切さを説かれている先生より、
アドバイスをいただけませんか?
正直、これを食べればいい、と言える科学的な根拠はありません。ただ一つ言えるのは、冬は風邪をひく人が増えますよね。それは、体内のビタミンDの濃度が関係してるとの有力な説があります。ビタミンDは日光に当たることで濃度が高まることが証明されていて、冬は日照量の関係で体内の濃度が減ってしまう。それで風邪をひきやすくなるというわけです。
新型コロナも似た傾向があるという研究が既にインドネシアでされていて、ビタミンD濃度が低い国では重篤患者数が多いというデータも出ています。
ビタミンDが豊富な食材といえば、キクラゲや干し椎茸、魚なら鮟鱇やカジキマグロなどです。それらを食べることを心がけるとともに、なるべく暖かい部屋で窓に向かい、薄着で日光に当たる。それは、価値のある対策と思います。
プラス、免疫力は腸と深く関係しているので、腸の防衛機能を高めるアブラナ科の野菜もお薦めです。ブロッコリーやキャベツ、白菜、蕪などですね。